不動産契約にまつわるトラブルや失敗談をご紹介します｜池田市で不動産売却を行っている「田村商会」

中古マンションのチェックポイント、購入の流れ

今回は、中古マンションを購入する際のチェックポイントについて、「外観」「室内」「周辺環境」に分けて解説をしたいと思います。ここで解説するのは、不動産のプロ目線でのチェックポイントになります。そのため、「室内の状態」や「売買価格」など一般の人が当然気にするであろう箇所は敢えて触れていません。
また、内覧時の注意点と、購入物件を決めた後の手続きの流れについても触れています。これからマンションの購入をご検討される方は、ぜひ、ご参考にしてみてください。

外観編

ほとんどの方は、マンションの立地を気にされますが、外観はあまり気にしません。
しかしマンションの外観（共用部）にもチェックポイントがあります。なぜなら、外観（共用部）からマンションの管理体制が伺えるからです。
マンションを購入する際の格言で「管理を買え」というのがあります。それほど管理体制は資産価値に関係してきます。
それでは、具体的なマンション外観のチェックポイントを挙げていきます。
・エントランスは掃除が行き届いているか
・外壁に、ひび割れなどの劣化はないか
・花や植木などの手入れはされているか
・ポストがチラシであふれていないか
・駐輪場は整理整頓されているか
・ゴミ置き場にゴミが散乱していないか

室内編

続いては、室内編です。一般の人はマンションの内覧時は、室内の状態ばかりが気になります。傷・汚れはないか、どんな設備が入っているのか、人によってはインテリアや室内で飼っているペットが気になってしまった、という方もいらっしゃいます。

しかし、傷や汚れは後から修正や手直しができます。設備など見落としていても後から不動産屋さんに聞けば教えてくれます。室内の内覧時には、直せない箇所、室内に入ることでしか確認できないことを、チェックしましょう。
具体的に挙げると次のような箇所です。
・日はしっかりと室内に入っているか
・バルコニーからの眺望、窓の外に不快な気持ちになるものはないか。
・上階や隣からの音は聞こえないか
・外から気になる音はないか
・外から気になる匂いはしないか（飲食店や焼却施設、工場など）
・隣の建物と近すぎないか
・バルコニーの広さは十分とられているか
・風通しがよく、空気が循環する造りになっているか
・ドアや窓の開閉はしにくくないか

周辺環境編

最後は周辺環境です。気になる物件がありましたら、近隣を歩いてみましょう。できれば、朝と夜の２回歩くことをおすすめします。商業地域ですと夜になると飲食店の匂いや、人の往来が多くなり、雰囲気が変わるものです。
・日常の買い物ができるお店が近くにはあるか
・学校や幼稚園は近くにあるか
・近隣にどのような病院やクリニックがあるか
・道路の騒音などは気にならないか
・駅からの道で夜暗くなるところはないか
・好ましくない施設はないか
・飲食店が近くになりか（特に焼き肉屋さんや焼き鳥屋さんなど）
・匂いを発する施設がないか（お寺のお線香や、コインランドリーなど）

先ほどもお伝えした通り、室内の傷・汚れは後から手直しや修正ができます。しかしここで挙げたものの多くは、後から変更することはできません。

内覧時の注意点

中古マンションの内覧では空室だけではなく、売主様が居住中というケースもあります。売主様が住んでいるお宅に訪問するのは気が引ける、という方も中にはいらっしゃることでしょう。まだ購入するかどうか分からないのに、売主に会うのは断りづらくなるんじゃないか、という方もいらっしゃると思います。
しかし、そういったことは一切気にしなくてよいのです。購入する気が全くないのに見に行くのは売主様に失礼ですが、検討している場合にはぜひ、居住中でも見に来てください。
ほとんどの売主様がまずは見ないと検討も始まらないと知っていらっしゃいますし、断る場合は当社などの不動産会社が断りますので、心配いりません。
むしろ、居住している売主様から住んでいないと知らない情報が得られる場合もあります。 ここでは、居住中のケースと、空室のケースで内覧時の注意点をご紹介いたします。

◎居住中の場合

売主様が居住中の場合、どんな方がいらっしゃったのだろう、と売主様も緊張しています。もし最終的に購入する、となった際、よい印象を売主様に持っていただいていると交渉もスムーズになります。
そのため、内覧時に売主様がいらっしゃいましたら、明るく「こんにちは。今日はよろしくお願いします」と挨拶してみましょう。もちろん必要以上の気遣いは不要ですので、ご質問がないようでしたら、特に話しかける必要はありません。
室内ではスリッパなど室内履きを履くこと、部屋や収納場所の扉を勝手に開けないなど、常識的なことにも注意が必要です。
良い機会なので、売りに出した理由、把握されている不具合等の箇所、上下左右の住戸に住んでいる人のこと、ふだんの買い物場所、夜間の近隣の状況、住んでみて便利なことや不便なことなども質問してみましょう。

◎空室の場合

室内が空室時の最大メリットは時間を掛けて見れる、ということです。窓を開けたり、収納の広さを確かめたり、気になるところはじっくり見ることができます。お使いの家電製品や家具などの寸法を事前に測り、実際に置くことができるかどうかも検証できます。
そのため、カメラ、メジャーは持っていくのも良いでしょう。ただし、写真撮影やメジャーで測定する場合は、必ず許可を取りましょう。

内覧から購入までの期間

購入の申し込みは「購入申込書」をご記入していただきます。いくらで買いたいのか、手付金の額、引き渡し日、住宅ローンの有無などを記入し、売主様の仲介会社に渡します。売主様は「買いたい」という気持ちを伝え、回答を待つことになります。
その後、売主様からの回答が来て、売却を承諾していただきましたら、売買契約の締結です。
売買契約締結時には事前に重要事項の説明を聞いて頂きます。契約の内容だけではなく、物件自体の調査内容もご説明いたしますので、分からないことがございましたら、その場ですぐにご質問をしてください。
特に問題がなければ、手付金を売主様にお支払いをし、売買契約書及び重要事項説明書などその他関係書類に記名押印していただきます。
その後、引き渡し日まで時間がありますので、住宅ローンの本審査や引っ越しの各種手続きをしていただきます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は不動産（特に中古マンション）の内覧時の注意点などをご説明いたしました。不動産は大きな金額の買い物です。しかしながら、何度も気軽に見て長期間検討する、という訳にはいきません。他の買主様もいるので、良い物件に出会えたら早目の決断が必要になります。田村商会では買主様の最良のアドバイザーになるべく、経験豊かなスタッフによるお手伝いをしております。ご希望やご要望などお気軽にご相談下さい。